自分の意思を伝える終活を始めよう

自分が持っている資産

終活を始める際にまず行うべきは、自分が所有している資産の確認です。
預貯金の額だけでなく、不動産や土地、貴金属、骨董品、株式、保険なども含め、全体像を明確にしましょう。
また、負債や借入がある場合も忘れずに把握することが大切です。
なぜなら資産だけでなく、借金などの負の財産も相続対象となるからです。
その上で、誰にどの財産を相続させるかを考えておくことで、家族が困らずに済みます。
特に価値のわかりにくい骨董品や宝石などは、生前に専門家に鑑定してもらい、現金化しておくとスムーズに分配できます。
相続がきっかけで親族間の仲が悪くなるケースもあるため、トラブルを避ける工夫として生前整理は非常に有効です。

書面に残しておこう

遺言の内容をただ口頭で伝えるだけでは法的な拘束力は薄く、場合によっては無効となることもあります。
そのため、正式な書面として遺言書を作成することが重要です。
遺言書には自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類があり、状況に応じて使い分けましょう。
自筆証書遺言は自分で書くため手軽ですが、書式不備などで無効となることもあるため注意が必要です。
一方、公正証書遺言は公証人が関与するため、信頼性が高く、確実に内容を残すことができます。
また、遺言執行者を指定しておくと、遺言の内容が確実に実行されるため、トラブル回避に効果的です。
さらに遺言書は一度作成しても内容の変更が可能なので、定期的に見直しを行い、状況に応じて更新することをおすすめします。
専門家である弁護士や司法書士に相談しながら作成すれば、より安心です。


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